2006年3月 7日 (火)

意外な功労者

ブログを始めて3週間ほど過ぎた。 いつもであればとっくに飽きがくるパターンだが意外と続いてしまっている。

ココログにしたのは以前書いたように加藤ローサ嬢の公式blogがあるからだが、 実際使ってみておもしろかったのがアクセス解析。どの記事に、どの経路から、いつアクセスがあったかが一目瞭然だ。

ちなみに経路別ではテクノラティで〝荒川静香〟と検索してくれた方が多く、 もっともアクセス頂いた記事も当然ながら女子フィギュア関連のエントリだった。 チェックできるのは過去2週分のためはっきりしないがおそらくこの記事だと思う。

だからというわけでもないが今回もオリンピック、フィギュアについて少々書いてみたい。

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2006年2月28日 (火)

メダルはカネで買える?

大学時分西ヨーロッパを2か月ほど旅した際、 フランス入りする前にトリノで電車を下りたことがある。それまではユベントスのホームタウンというくらいしかイメージのなかったところ。 実際に歩いてみるとミラノやローマの華やかさはなかったが、小ぎれいで住みやすそうな街。アメリカでいうとシアトルみたいなイメージだった。

そのトリノで行われたオリンピックが終了した。テレビ視聴率は荒川静香選手が優勝した女子フィギュアこそ驚異の31. 8%(占有率67%)を記録したが、そのほかはおしなべて低調に推移した。原因はもちろんメダルひとつに終わった日本勢の不振だろう。 選手団長の平身低頭の会見があったがどうやら政治も動きそうなムードだ。

小坂文科相は28日午前の記者会見で、「(選手の練習施設が) 地元自治体とオリンピックの基金でまかなわれている現状では、徐々に閉鎖せざる得ない環境に追い込まれている。 国の力で選手を育成する環境が必要だ」と述べ、選手の練習施設を確保するための財政支援策などを検討する考えを明らかにした。

荒川選手が記者会見で語ったことでわたしも初めて知ったのだが、 日本各地でスケートリンクが次々と閉鎖に追い込まれているのだそうだ。スピードスケートではいまだに所属先が決まらない選手もいるとか。 練習どころの話ではないだろう。

ここでふと疑問に思った。
「日本復活プロジェクト」はどうなったんだろう。

文科省のサイトに詳しいが、 96年のアトランタでの不振(メダル獲得率1.66%)を受けて提唱された「スポーツ振興計画」に基づき、文科省が予算を獲得。 ここから助成金をJOC、各競技団体に配分するシステムができあがった。アテネ五輪ではこれが早速功を奏し、メダル獲得率は3.98% と急激に上昇。大活躍だった女子レスリングに重点配分されたことでも知られている。

今回のトリノ五輪は単に選手の質が低かっただけなのか。 それとも冬季種目は後回しにされていたのか。JOCの敗因分析を早く見てみたい。

 

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2006年2月26日 (日)

安藤美姫の得たもの

25日の早朝に行われたフィギュアスケートエキシビションをようやく見ることができた。

荒川静香選手はオリンピックチャンピオンとしての風格すら漂わせ、 会場の雰囲気を完全に支配していた。それにしても本当にリンク映えする女性だと思う。

驚愕させられたのはロシアのプルシェンコ選手。 バイオリンの生演奏に合わせての即興のスケーティングである。当然練習はしているのだろうがリズム、曲調に完璧にシンクロしていた。 ここまでくると単なる技術や表現力どうこうという次元ではない。スケート以外の素養も相当に高いものがあるのだろう。 とんでもないものを見せてもらった。

華やかなショーを見ながら気になったことがあった。 この2日間完全にメディアから消えている安藤美姫選手だ。

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2006年2月24日 (金)

これが人生 ~スルツカヤとウィルモッツ~

日本時間のけさ5時過ぎから始まった女子フィギュア・シングルのフリー。
周知の通り日本の荒川静香さんがオリンピックチャンピオンとなった。

2006022400000016maipspoview000 SPでトップだったサーシャ・ コーエン選手が尻もちをつくミス。思ったほど得点が伸びなかったことで、 直後の滑走だった荒川選手に心理的な余裕が生まれたことは間違いあるまい。
トリプル+トリプルのコンビネーションをトリプル+ダブルにした。ジャンプの途中に瞬時の判断でプログラムを変える。
きのうのエントリでも書いたがその集中力たるや… 。 メダルへの期待で浮つく周囲をしり目に当の本人が一番冷静だったのだ。
終盤の見せ場、イナバウアーからの連続ジャンプを決めると会場の雰囲気が一変した。 SPよりもさらにスケールアップしたような演技で見るものを圧倒。完ぺきな勝利だったと思う。

最終滑走のイリーナ・ スルツカヤ選手は緊張が抜け切らなかったのか、 SPのときのような切れが感じられなかった。何か演技を〝こなしている〟ような雰囲気。 本人にしか分からないような小さなミスが続いたためかどんどん余裕がなくなっているように見えた。 それが致命傷となったあの転倒につながったのかもしれない。

「普段のわたしには何でもないジャンプ。でもそれがスケート、それが人生なの」

0602bergi1_1 彼女の言葉を聞いた時、 ふと2002年W杯決勝トーナメント1回戦、ブラジル対ベルギー戦後のベルギー代表主将M.ウィルモッツのコメントを思い出した。
わたしは神戸で行われたこの試合を生で見ていた。前半ブラジルDFと競り合いながらヘディングシュートを決めたウィルモッツ。 本当にスペクタクルなゴールだった。しかしプッシングを取られ得点は取り消される。後半地力に優るブラジルが2点を奪って逃げ切ったが、 仮にベルギーの先制点が認められていればどう転んだか分からなかった。

実は試合後レフェリーがウィルモッツの元に歩み寄り、自らファウルの判定を誤審と認めたという。 それを受けたウィルモッツの言葉だ。

これが人生、これがフットボールだ。わたしは審判をいつも尊敬している。 だから彼の悪口を言うつもりはない

この試合を最後に代表を引退したウィルモッツをわたしは今でも尊敬してやまない。

そしてスルツカヤ選手。あらゆるタイトルを手にしながら結局オリンピックでは銀と銅に終わった。 キス&クライで得点を見た瞬間こそ両手でで顔を覆うシーンがあったが、後の会見ではブロンズメダルを手にしながら彼女は笑顔を浮かべて 「様々な色のメダルを取れて良かった」と語ったという。

女王の矜持…。わたしはスルツカヤ選手がますます好きになった。

    

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2006年2月23日 (木)

悲劇の女王 ~戴冠のとき~

あと何時間かでフィギュアスケート女子のフリープログラムが始まる。

けさのスポーツ紙の1面を飾ったのは荒川静香さん。SPを終わって小差3位と好発進だ。 以前のエントリでも書いたが事前に唯一メダルの可能性があると言われていたのがこの競技。 当然プレッシャーもあっただろうに。しかも直前に肩の脱臼、スケート靴が合わないという致命的なアクシデントに見舞われながら、 自己ベストを叩き出したその集中力にはとにかく脱帽するしかない。

ジャンプで手を着いてしまった安藤美姫さん。 ワダエミがデザインしたという衣装についてアナウンサーが「良さを消している」などと言っていたように記憶しているが、 愛くるしい表情とは裏腹の安藤選手のコケティッシュな魅力を引き出していたのではないか。個人的にワダエミデザインといえば「HERO」 の真っ赤(オレンジ?)な衣装だがまさか「戦メリ」に赤というわけにもいくまい。

村主章枝さんもノーミスの演技で4位につけた。衣装と音楽がうまくシンクロしていたし、 彼女らしいオーバーアクト気味の表情も相まって観客を自らの領域に引きずり込むことができていたように思う。 世界的に評価が高いという村主選手の表現力を存分に発揮していたたのではないか。

L_cohen_fs01cs_1 ただ昨年暮れから見始めた素人の目には上位2人に一日の長があったように感じられた。 信じられない柔軟性を武器に人間業とは思えない高難度のスパイラル、スピンを次々と繰り出したサーシャ・コーエン選手。 いかにもアメリカ娘らしい勝ち気な表情、しぐさも観客やオフィシャルに好印象を与えていたように思う。 Skater_p_slutskaya_1

そしてわたしがもっとも好きなロシアのイリーナ・ スルツカヤ選手はとにかくエレガント。もろに贔屓目だろうが、 はっきり言ってひとつひとつの技の完成度が高く、流れの中にうまく組み込まれたジャンプもほぼパーフェクトだった。 あまりにソツなくこなし過ぎたのかもしれないが、それだけに演技終了後キス&クライで彼女が一瞬見せた不満そうな表情もさもありなんだった。

ソルトレークで銀メダル。重病に倒れた母親の看病、自らも病魔と闘いながらリンクと運命を共にすることを決断したスルツカヤ選手。 う~ん、是非ゴールドメダルを取って欲しい。

荒川選手と同点で…なんてわけにはいかないだろうな。

   

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2006年2月16日 (木)

日本勢の不調は必然?

トリノ五輪における日本勢が絶不調である。
各競技で敗戦続き。今井メロ選手の負傷が演技だった?こととが話題になるほどいいニュースがないのだ。
ただ海外のメディアによる
事前予想ではこの大苦戦はある程度予想されていたようだ。

米国の専門誌「スポーツ・ イラストレーテッド」の全種目メダル予想で、日本選手はフィギュアスケート女子の荒川静香(プリンスホテル) とスピードスケート男子500メートルの加藤条治(日本電産サンキョー)の「銅2」だけ。AP通信はさらに厳しく、荒川の銅1個だけだ。 (中略)それ以外の競技では日本選手を推す声はあまりない。(中略) 関係者の間でHP男子の国母和宏(北海道・登別大谷高)の名前が上がるくらいだ。

周知の通り世界記録保持者の加藤選手、スノーボードの国母選手はメダルには届かなかった。 残る有力候補はフィギュアの荒川選手だけ?何としても頑張って欲しい。

それにしても日本の予算はスポーツ、文化に対してカネをかけなさ過ぎるのではないか。 JOCの強化資金のシステムについては正直良く分からないが、少し予算を振り向けるだけで結果はだいぶ違ってくると思うのだけれど。

映画においては製作にカネを還流させるシステムが整えられ、 フィルミコミッションを設ける自治体も増えてきた。製作現場には追い風が吹き、今の日本映画は空前の製作ラッシュとなっている。
あとは〝出口としての〟スクリーン増加に努めてほしい。公開待ちの作品が多過ぎる現状を何とかできればと思う。

テクノラティプロフィール  

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2006年2月15日 (水)

愛郷心空振り

いささか忙しくてオリンピックを見る機会が少ないが、 きょうは仕事をしながら横目でカーリングの中継(日本‐ロシア)をチラチラ見ていた。

ソルトレーク五輪出場を目指したカーリングの選手たちを描いた 「シムソンズ」という映画が今週末封切られる。 加藤ローサがブログを書いているという理由でココログを選んだわたしとしても、まさに要チェキ(恥)な作品だ。少し予習でもと思ったが… 。音を絞っていたせいもあるんだろうけど、これが良く分からないのだ。

そこで家に帰って早速JOCサイトをチェックする。 得点の計算方法はわかったんだけど、4人1チーム?4人目はどこにいたんだろ、 とか電光掲示板の残り時間表示みたいなのがどう関係してくるのかとかがまだ不明である。 それより驚いたのが日本代表の女子選手がみんな青森県の団体、大学に所属しているということだった。

わたしの出身地でもあり気が気でない。それで今度は(社) 日本カーリング協会へジャンプ。どうやら地域ごと(といっても3地域だけ?) にチームをつくり、強化指定→トレーニングという構図らしい。 それで昨年の11月の選考会でチーム青森がチーム長野を下してオリンピックでの切符を手にしたというわけだ。

青森から世界へ?やるじゃねえか。 ほんのちょっとパトリオティックな気持ちになって自尊心をくすぐられたのだが、選考会のチームプロフィルを見てほんのちょっとガッカリ。 選手たちはみんな北海道の方でした。

    

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2006年2月13日 (月)

オリンピック=4年に一度の世界選手権

さてオリンピックである。 正直気付かないうちに始まっていたという印象だ。
過去のどの大会よりも扱いが小さく感じるのは気のせい?と勝手に思っていたが地上波における総放送時間はこれまでの冬季大会では最長だとか。

問題は事前の媒体露出があまりに少なかったこと。 それもそのはずで昨年2月の段階で予算不足が指摘される始末。開幕の1年前ですよ。 これは政府支出で穴埋めしたのだけれど、 今度は警備予算が1億ユーロ近く計上されてしまったためPRのほうにまで手が回らなかったというのが実情らしい。 イタリアらしいといえばらしいのかな。

日本人が米国代表?

それはそうと今回わたしが気になっていたのは選手の国籍変更問題だ。 フィギュアスケートペアの井上怜奈選手は米国籍を取得、 全米選手権で優勝し米国代表としてオリンピックに参加している。

できれば日本国籍で(リレハンメルオリンピック以来となる) トリノオリンピックに参加したかったんですが、日本はペアのレベルが低く選手層が薄い (というより日本のフィギュアスケート選手は誰もペアをやらない)ため、 オリンピック出場の夢を叶えるためにアメリカ人になる決心をしました。(中略) アメリカ代表としてトリノに行きたいと思っています

井上の選択自体は合理的なものだと思うし、がんを克服しての出場も快挙だろう。 ただ一方で客観的にみると釈然としない気持ちになる。フィギュアではアイスダンスのカナダ人女性タニス・ ベルビンも同じく米国籍を取得し土壇場で五輪出場を果たしているが、わたしがググった範囲ではベルビンはオリンピック初出場。 ところが井上はすでに92年アルベールビル、94年リレハンメルに日本代表として出場しているのだ。

サッカーなんかでは、大昔は違ったけれど、一度ナショナルチームに選ばれキャップ数がつくと (選ばれるだけならOK?)国籍を変更してもその国の代表選手になることはできない。でもアマチュアリズムの祭典である(べき) オリンピックでは「優秀な選手が出場するチャンスを広げるため」という理由で認められてしまうなんて・・・  盛り上がればいいってもんでもあるまい。なんか甲子園に出るための高校生の越境入学みたいだ。

2年先、4年先を考える。移民の国アメリカ同様、日本でもこうしたことが当たり前になるのかも。 卓球中国代表・福原愛選手とか?  それでもオリンピックといえるのかなあ。

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