« 真夏の夜の夢 | トップページ | 麻原裁判雑感 »

2006年9月 1日 (金)

時を〝駆ける〟少女

Poster02_1 今日は靖国通り沿いのテアトル新宿へ。 「時をかける少女」を見た。

以前「ヨコハマメリー」を見たときと同様に平日に行ったのだけれど、あのときとは比較にならない人だかり。少し早めに、 20分くらい前に入場したが整理券番号は120くらいだった。この混雑ぶりはシネマライズで見た「ヒトラー 最後の7日間」 以来だったかもしれない


アニメは好きな方だ。「時かけ」はキャラデザインがエヴァンゲリオンも担当した貞本義行氏。ジブリとはまた違った意味で無垢さというか、 処女性のようなものをキャラクターに投影できる人だと勝手に思っている。
今はそういう純粋さを体現できる女優は絶滅の危機に瀕しているし、あんな他人行儀のかけらもない共同体なんて今の日本にあるかどうか。 アニメーションという手段を選んだのは製作側にとって自明だったのだと思う。

Mo4317_2 劇場で見たアニメで不快になったものは数知れない(エヴァもそう)けれど、ついつい涙ぐんでしまったのは 「
クレしん オトナ帝国の逆襲」 以来だったかな。で、この細田守監督。相当に力のある人だと思った。
タイムリープをわかりやすく表現する繰り返しの多用や、「
マインド・ ゲーム」 をほうふつさせる〝走り〟のディフォルメ。ラスト近くの主人公の泣きの演出(どうやらのび太泣きというらしい)なんかは、CG、 リアリズム一辺倒の近年のアニメーションからはすっぽり抜け落ちているもの、つまりアニメでなければできないこと、 アニメだけが表現しうるものがふんだんに盛り込まれていると思う。

ブログをあたっていたら〝
ヤフーレビューで「時をかける少女」ファンが「ゲド戦記」 を酷評工作か〟 というエントリを見つけた。以下一部引用。

ネットで酷評されているとされる「ゲド戦記」だが、 驚くべき事実が明らかになろうとしている。
主にヤフーの映画レビューを中心に、同時期に公開されている「時をかける少女」 のファンが「ゲド戦記」   を酷評して回りながら、同時に   「時をかける少女」を 宣伝して回っているというのだ。
    (中略)一方、「時をかける少女」に対して少しでもネガティブなレビューがあると“ 「このレビューが役に立った」:   56人中9人、   そして高評価に対しては“ 「このレビューが役に立った」:448人中424人といった具合である。   

わたしはまだ「ゲド」を観ていないのでめったなことは言えないけれど、この工作活動を好意的に解釈すれば、「時かけ」 をより多くの人に観て欲しいだけなんじゃないかな。正当に評価してもらうためにいい悪いは別にして一番効果的と彼ら、 彼女らが信じる宣伝行為を行っているだけな気がする。

こうやって映画はカルト化していくんだろうし、「時かけ」はその価値を持つ映画だと思う。少し間を開けてまた行きたい。

|

« 真夏の夜の夢 | トップページ | 麻原裁判雑感 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/45759/3282392

この記事へのトラックバック一覧です: 時を〝駆ける〟少女:

« 真夏の夜の夢 | トップページ | 麻原裁判雑感 »