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2006年8月29日 (火)

真夏の夜の夢

日曜は友人に誘われて浜名湖畔で開催されたフェスに行ってきた。「夢人島2006」。 サザンオールスターズをはじめアミューズ所属のアーティストが一堂に会するイベントである。

いわゆる夏フェスはといえば大阪にいたときに行ったサマソニがこれまで唯一の体験だった。
あれは01年だったか。あのときはマリリンマンソンがいてスリップノット、たしかプラマイルスクリームまで出てきた気がする。 近くに阪神高速や国道があり大気汚染がひどく住環境としては最悪だった港区に住んでいたのだけど、 会場の南港までチャリで行ける距離だったのは何よりだった。仕事も暇だったので昼間っから酒を呑み、 夜はライブハウスに通う毎日だったのを思い出す。

それはともかく夢人島である。最初はそれこそ福山雅治? ミスチル?そんなんでノれんのかい、ぐらいに思っていたのだけれどいい意味で予想を裏切られた。いや、やっぱりミスチル桜井の〝自分大好き〟 には閉口したし(「もう一発やらせてくれ」発言に爆笑しました)、 オーディエンスの反応を確かめずに自分勝手に歌って終了のポルノグラフィティには失望した。 でもサマソニを見たときには感じなかったいわゆるフェスの雰囲気をたっぷり味わえたのは幸福だったと思う。

何より会場の浜名湖ガーデンパークが良かった。 花博を開催しただけのことはあり、自然との調和が取れていた。 出演アーティストの顔ぶれもあってオーディエンス結構年配の方や家族連れが多く、 当初想像していたフェスの雰囲気とは違いだいぶアットホームな雰囲気。 噴水で戯れる子どもたちを見ながら呑むビールのおいしかったことといったら!  最寄駅から会場までの移動手段をシャトルバスに限ったためやたら時間がかかったこと、 トイレのことなど運営面に不満は残ったけれど単発のイベントであることを考えれば致し方ない部分もあろう。 最後までハッピーな気分で過ごすことができた。これがフェスの醍醐味なんだと改めて感じた一日だった。

それにしてもすごいと思ったのがサザンオールスターズ。デビューしてどれだけ経つのか(25年くらい?) わからないけれど未だにこれだけの幅広い世代から支持を受け続けている事実にまず驚く。 楽曲の完成度の高さもさることながらやっぱり彼らはファンを第一に考えている。オーディエンスを楽しませることで、 自分たちもライブを心ゆくまで楽しめるということを知ってるからこそのサービス精神なのだろう。 サザンのライブは初体験だったがそのパワーに圧倒された。ラストの「希望の轍」 のイントロが流れたときは鳥肌が立って期せずして涙が出てきた。

わたしを誘ってくれたGLAYファンの友人が「サザンすげーな。GLAYも10年後あんなふうに歌えてるのかな」 とポツリと話したのが印象に残った。


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2006年8月19日 (土)

外交無策のツケ

16日早朝、 携帯に通信社からの速報メールが届いた。例のカニ漁船の拿捕事件である。
その後ちょくちょく「漁船 拿捕」でブログ検索をかけエントリに目を通しているのだが大方はこんなのばっかだった。

これは決して偶発的な事件ではなく、 わが国のこれまでの宥和(ゆうわ)的な対外政策のもたらした結果であるといえる。プーチン大統領からすると、 漁民を少々痛めつけても、日本政府はむろん、国民の反発もそうはないと思っているのであろう。その半面、 日本漁民の漁業制限によって魚介類の対日輸出が増大するという期待感もあろう。
日本政府は、これまでの宥和的な姿勢を改め、強い姿勢でこの「異常事態」に対処してほしい!!! もっと強い姿勢で外交してくれ!!! 日本よ!!ロシアになめられているぞ!

ちなみにこの記事では冒頭で「 わが国の固有の領土である北海道の歯舞諸島に属し、根室半島の納沙布岬から三・七キロしか離れていない貝殻島周辺で~」と触れている。 北方領土問題に対してこの程度の理解がほとんどなのだろうか。 テレビなどの報道は全くフォローしていないがメディアもこういう事件が起きたからこそ56年宣言以降の歴史の流れや、 鈴木宗男失脚後の外交的空白などについて取り上げるべきと思う。

むろん冷静かつ読み応えのある意見も多く見られた。「S
ophisticated AA Life」氏は「日本と日本人主張の正当性」と題されたエントリで今回の事件について冷静に分析した後、こう続ける。

日本では、どんな背景があろうと 「殺した人間は常に悪く、殺された人間は常に被害者」という考え方があるのかもしれません。これは神道、仏教などの思想である 「死んだら平等」みたいな考え方に基づいているのでしょう。そういった発想は、僕も割と好きですが、外交の場合は、 もっとシステマティックに考えて、実行していかないといけないと思っています。
日本の世論は、常に感情的であり、北朝鮮問題なども含め、あまり良くないと常に感じています。

むろん本来はこうあるべきでしょう。 でも政治家が先頭切っちゃってんだもんなあ…。北朝鮮ミサイル発射実験に対する、 安保理への制裁決議案提出→米国に梯子外されてあれ~~の顛末を見ても思うのだけれど、 何か日本ではパブリックディプロマシーという言葉だけが独り歩きしてる気がする。後先考えずとりあえずキレてみて人気取りって、 余りにアホ過ぎやしないだろうか。小泉の5年間でどれだけ外交リソースを失ったのか想像もつかない。 カードを自ら捨てまくってどうやってゲームをするというのだろう。

ジョージィのおとなりさんたち」 氏は今回の政府の対応について「子どもの使い」と手厳しく批判した上でこう述べる。

それにしても、 無くなって始めて実感した事だが、地元出身議員が武部幹事長に代る前の鈴木宗男氏の功績(対ロシア関係) は確かに有ったと多くの道民は感じていることだろう。武部氏はそれを継承せず、失わせた結果となっている。
それでも北方四島(ロシア)と北海道の関係は決して悪くは無い。
政府のウソ(愚民政策)に惑わされず、しっかりした事実関係が報告されるのを待ちたい。

前述の「Sophisticated~」 氏も書いておられるが、今だからこそ鈴木宗男とか佐藤優の話を聞きたい。どこかのメディアには出ているのかも。 少し調べてみようと思う。

道民の方々の冷静な判断にも期待したいものだ。災い転じて福となすこともできるかもしれないのだから。

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2006年8月17日 (木)

インティファーダの真実

このお盆休みは久しぶりに映画館に脚を運んだ。
今日は午前中に渋谷のアップリンクで「
ガーダ パレスチナの詩」を見た。

Gahdamai これはガザで暮らす一人の難民3世の女性とその家族の肖像を2000年に始まった第2次インティファーダと絡めたドキュメンタリーフィルム。 ただこれはニュートラルな立場からの記録映画ではない。
古居みずえ監督は主人公の女性や家族に (適当な言い方ではないかもしれないが)深く食い込み、完全にパレスチナ側の文脈で描いている。 その正否はともかくイスラエルのプロパガンダに首まで浸かっている当方からすれば新鮮だった。

現代っ子で古い慣習を嫌い、ガザという都会に出て行った主人公ガーダが、 戦闘の只中に置かれる中で自らの民族アイデンティティに目覚めていく過程が素晴らしい。

〝抵抗闘争〟と訳されるインティファーダは、一般的には、 投石などの暴力的行為を指すのだろうけれど、ガーダはパレスチナ難民の歴史の記憶を本というかたちに残すことでイスラエルに対し〝闘争〟 を試みる。無残にも殺害された若者だけではない。老人や女性たちもそれぞれのインティファーダを闘っていたのだ。
それにしてもイスラエル軍による非戦闘員殺害などの犯罪的行為がここまで生々しく描かれている映像は初めて見た。 「
インティファーダの真実」 というサイトに詳細なデータが載っているが、我々はこういう事実をもっと知らなければならない。 でなければレバノンにおける一方的虐殺の類は何度でも繰り返される。


おとといはひたすら冗長な「パイレーツだっちゅーの」を半分寝ながら見ていただけに、 この日は素直にスクリーンに没入できた。

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