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2006年3月 7日 (火)

意外な功労者

ブログを始めて3週間ほど過ぎた。 いつもであればとっくに飽きがくるパターンだが意外と続いてしまっている。

ココログにしたのは以前書いたように加藤ローサ嬢の公式blogがあるからだが、 実際使ってみておもしろかったのがアクセス解析。どの記事に、どの経路から、いつアクセスがあったかが一目瞭然だ。

ちなみに経路別ではテクノラティで〝荒川静香〟と検索してくれた方が多く、 もっともアクセス頂いた記事も当然ながら女子フィギュア関連のエントリだった。 チェックできるのは過去2週分のためはっきりしないがおそらくこの記事だと思う。

だからというわけでもないが今回もオリンピック、フィギュアについて少々書いてみたい。

008 最近講談社からクーリエジャポンという雑誌が創刊された。 普段はNewsWeekを読むくらいのわたしにとって海外メディアの報道をサマライズしてくれるありがたい雑誌である。 その最新号に荒川選手についてのニューヨークタイムズ、スポルト・エクスプレス(ロシア)の記事が載っていた。

最終的にオリンピックを制したのは、 重圧をもっと軽く受け流すことに成功したフィギュアスケーターだった。(中略)荒川はエレガントな滑りを披露した。 だがずば抜けた金メダリストの演技ではなかった。要するに今大会のフィギュア女子は、誰が金メダルを獲得したのかではなく、 誰が獲得できなかったのかが記憶に残るのだろう。

というのがタイムズ紙の記事の冒頭。この後、コーエン、スルツカヤ両選手の敗因を並べ立て、 荒川さんにはほぼふれずに記事を終えている。筆者はLynn Zinser という女性だが、はっきり言ってこれはモロに負け惜しみだろう。

わたしもスポナビの長田渚左さんのコラムを見て初めて知ったのだが荒川さんのフリーの構成の基礎点はスルツカヤ選手を4. 6、コーエン選手を3.1上回っていた。当然これは事前にわかることだから、 二人に絶対に失敗できないというプレッシャーが襲っていたことは容易に想像がつく。 直前でプログラムの根本的修正を行うというギャンブルが奏功したわけだ。荒川選手の集中力あってとはいえ、コーチを含めたスタッフ全員の、 まさに総合力で取ったメダルだったのだ。

一方の「スポルト…」 紙の記事は五輪直前まで荒川選手を指導していたタラソワコーチへのインタビュー。この人はコーエン選手がかつて師事し、 現在はスルツカヤ選手を支える立場の人。それだけにいろいろおもしろい話があった。へえ、 と思ったのは二人が師弟関係を解消するに至ったくだりだ。

わたしの目から見たら静香と浅田真央を同じ大会に出場させたのは日本のミス。 彼女を明らかに〝2位〟に降ろしてしまった。日本の連盟が意図的にそうしたように思えて、私は連盟に「こんなことをする必要はない」 と訴えたが受け入れられなかった。そのせいで静香はファイナルに進めなかった。そして私たちは決別することになったのです。

昨秋、グランプリシリーズの中国、フランス大会で荒川選手は浅田真央さんに連敗した。 タラソワコーチの話からは彼女が相当のショックを受けたことが伺える。そして、フリープログラムの音楽変更を巡り二人の意見は食い違い…。 かつてコーエン選手が去ったように荒川選手もタラソワコーチとの別離を決断する。

新コーチ、モロゾフのもとへ静香が去っていったとき、わたしは彼女に手紙を書き『カルメン』 ではなく、世界選手権で優勝したときの音楽『トゥーランドット』を使うよう助言した。 この音楽は非常にポジティブな感情と結びついているから、必ず彼女を助けてくれる、と。

何と、今や一躍有名になり売れまくっている『トゥーランドット:誰も寝てはならぬ』 を勧めたのは他ならぬタラソワコーチだったのだ。この手紙では音楽以外にもジャンプも含め事細かにアドバイスを送っていたようだ。 決別したとはいえ二人は良好な関係を築いていたのだろう。もちろん荒川選手のパーソナリティもあるのだろうけれど、 日本人としてはタラソワコーチにもお礼を言わなくちゃと思ったのだった。

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