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2006年2月28日 (火)

メダルはカネで買える?

大学時分西ヨーロッパを2か月ほど旅した際、 フランス入りする前にトリノで電車を下りたことがある。それまではユベントスのホームタウンというくらいしかイメージのなかったところ。 実際に歩いてみるとミラノやローマの華やかさはなかったが、小ぎれいで住みやすそうな街。アメリカでいうとシアトルみたいなイメージだった。

そのトリノで行われたオリンピックが終了した。テレビ視聴率は荒川静香選手が優勝した女子フィギュアこそ驚異の31. 8%(占有率67%)を記録したが、そのほかはおしなべて低調に推移した。原因はもちろんメダルひとつに終わった日本勢の不振だろう。 選手団長の平身低頭の会見があったがどうやら政治も動きそうなムードだ。

小坂文科相は28日午前の記者会見で、「(選手の練習施設が) 地元自治体とオリンピックの基金でまかなわれている現状では、徐々に閉鎖せざる得ない環境に追い込まれている。 国の力で選手を育成する環境が必要だ」と述べ、選手の練習施設を確保するための財政支援策などを検討する考えを明らかにした。

荒川選手が記者会見で語ったことでわたしも初めて知ったのだが、 日本各地でスケートリンクが次々と閉鎖に追い込まれているのだそうだ。スピードスケートではいまだに所属先が決まらない選手もいるとか。 練習どころの話ではないだろう。

ここでふと疑問に思った。
「日本復活プロジェクト」はどうなったんだろう。

文科省のサイトに詳しいが、 96年のアトランタでの不振(メダル獲得率1.66%)を受けて提唱された「スポーツ振興計画」に基づき、文科省が予算を獲得。 ここから助成金をJOC、各競技団体に配分するシステムができあがった。アテネ五輪ではこれが早速功を奏し、メダル獲得率は3.98% と急激に上昇。大活躍だった女子レスリングに重点配分されたことでも知られている。

今回のトリノ五輪は単に選手の質が低かっただけなのか。 それとも冬季種目は後回しにされていたのか。JOCの敗因分析を早く見てみたい。

 

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